東京都でシュレッダーを処分する方法 家庭用・業務用の捨て方に違いはある?

大量の書類を廃棄する際や、個人情報などのプライバシーを保護に役立つ「シュレッダー」。
ペーパーレス化が導入された今も、私たちの暮らしには欠かせない家電のひとつです。

シュレッダーは製品の大きさや用途によって処分方法が異なるため、処分方法に悩みやすい品物です。
この記事では、東京都内でシュレッダーを処分する方法について詳しく解説します。

目次

シュレッダーの主な処分方法・費用相場

このように家庭用と業務用で利用できる処分方法、費用が異なります。

<家庭用の場合>
・30㎝以下の小型シュレッダーであれば燃えないごみの日に無料で処分できます。
・30㎝以上の大型家庭用シュレッダーの場合には自治体により400円~1200円程度で粗大ゴミとして処分することが可能です。

<業務用の場合>
・原則、業務用のシュレッダーの場合は粗大ごみでは処分することができませんので
 自治体が指定した産業廃棄物処理業者へ依頼するか、不用品回収業者への依頼が必要となります。

それではそれぞれの場合の具体的な処分方法について紹介します。
まずは、家庭用シュレッダーの処分方法から見ていきましょう。

家庭用シュレッダーの処分方法5選

ご自宅で使わなくなった家庭用のシュレッダーは、いくつか処分方法があります。

燃えないごみに出す(卓上サイズ)

家庭用シュレッダーの一般的な捨て方は、自治体が回収する「燃えないごみ」に出す方法です。
クレジットカードや名刺を裁断する小型タイプや、卓上型のコンパクトなシュレッダーであれば、不燃ごみの取り扱いになります。
自治体のごみ回収に出せば、処分費用も予約する手間もかからないため処分するには手っ取り早い方法です。

シュレッダーの紙くずは、処分する前に必ず取り出し、分けてゴミに出しましょう。
「雑がみ」の取り扱いが一般的ですが、資源ごみか可燃ごみかは自治体によって異なります。
シュレッダー本体も、サイズや形状によっては、不燃ごみとして処分できない場合がありますので、地域ごとのルールは必ず確認しておきましょう。

②小型家電回収ボックスに出す(卓上サイズ)

自治体によっては、小型の回収ボックスを設置している場合もあります。
回収ボックスに入れれば処分料金はかかりませんので、経済的な負担なく処分できるのはメリットのひとつです。
小型や卓上サイズのシュレッダーであれば、自分の都合の良い日時に出すことができ便利です。

ただし、当然ながらサイズの大きなシュレッダーを回収に出すことはできません。
回収を受け付けている品目の中にシュレッダーが含まれていない場合や回収できるサイズに上限があります。

そもそも小型家電回収ボックスを置いていない自治体もありますので、東京都内なら必ず処分できる方法とは言えません。

③粗大ごみの有料回収に出す(普通サイズ)

不燃ごみに出すことができない家庭用シュレッダーは、「粗大ごみ」として処分するのがオーソドックスです。
ルールは地域によって違いがありますが、ほとんどの自治体で“1辺の長さが30cm四方を超えるもの”は、
粗大ごみの取り扱いになります。
粗大ごみの処分は有料で、回収に出す際は事前受付が必要です。

受付・予約は、基本的に次の手順で行います。

① お住まいの自治体の粗大ごみ受付センターへインターネットか電話で申し込む
② 処分料金分の粗大ごみ処理券を販売店で購入する
③ リサイクル券に必要事項を記入し、粗大ごみに貼り付ける
④ 収集日の朝に、指定された回収場所へごみを出しておく

一般的に、受付から回収までは最短で2週間程度かかります。
3月の引っ越しシーズンや大型連休は混雑するため、できるだけ余裕を持って受付を済ませておきましょう。
粗大ごみ処理券は、地域のコンビニや郵便局などの取り扱い店で購入できます。
家庭用シュレッダーの処分料金は一律ではなく、東京都内でも自治体によって異なります。

粗大ごみ処理券の購入方法はこちら

〈処理手数料一覧〉

・東京都足立区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都荒川区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都板橋区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都江戸川区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都大田区:300円(家庭用一律)
・東京都葛飾区:高さ60㎝未満300円/高さ60㎝以上1200円
・東京都北区:高さ60㎝未満400円/高さ60㎝以上800円
・東京都江東区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都品川区:B4サイズ以下600円/B4サイズ以上1000円
・東京都渋谷区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都新宿区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都杉並区:800円(家庭用一律)
・東京都墨田区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都世田谷区:400円(家庭用のみ/30cm以下は不燃ゴミで処分)
・東京都台東区 :高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都中央区:高さ60㎝以下200円/高さ60㎝以上600円
・東京都千代田区:高さ60㎝以下300円/高さ60㎝以上900円
・東京都豊島区:高さ60㎝以下400円/高さ60㎝1100円
・東京都中野区:400円(家庭用一律)
・東京都練馬区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都文京区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上 1,200円
・東京都港区:高さ60cm未満 400円/高さ60cm以上1,200円
・東京都目黒区:高さ50㎝以下300円/高さ50㎝以上600円

※いずれも家庭用のシュレッダー

東京都内の場合は家庭用のシュレッダーであれば、300~1,200円程度で処分可能です。

自治体により処分の費用は異なっていますので
正確な料金を把握するには事前に採寸や計量をしておくことが大切です。

また、自治体により生活保護受給者、児童扶養手当または特別児童扶養手当を受給している世帯等が
手数料の減額・免除を受けられる制度もあります。
対象の条件は自治体によってことなりますので、お住まいの自治体のホームページを確認してください。

④クリーンセンターや清掃工場へ持ち込み(普通サイズ)

シュレッダー以外にも捨てたい不用品がある方や、処分料金を浮かせたい方は、
お住まいの自治体のクリーンセンターや清掃事務所へ直接持ち込む方法もあります。
持ち込み処分は自分で運ぶ手間がかかりますが、無料または割引で処分できる自治体がほとんどです。

東京都内の場合、粗大ごみ料金の半額や無料になるなど、区によって特典が異なります。
一度に持ち込める不用品の数もそれぞれ。持ち込み処分を行う場合も、粗大ごみ回収と同じように事前受付が必要です。

ただし、個人の持ち込みを受け付けていない自治体もありますので詳細は各自治体に問い合わせておきましょう。

持ち込み処分料の例

・東京都足立区:無料、1回10個まで
・東京都荒川区:無料/50センチメートル以下の電気コード付き家電製品
・東京都板橋区:半額/1回10個まで
・東京都江戸川区:無料~減額(品目により)/1世帯につき1回10個まで・年度内3回まで
・東京都大田区:品目により免除・減額/1世帯につき、1回につき10個まで、年度内4回まで
・東京都北区:概ね半額/1世帯につき1回10個、年度内3回まで
・東京都杉並区:1点一律400円/1回5個まで
・東京都世田谷区:回収料金の半額/1日1回10個まで
・東京都台東区:1点につき200円(持ち込み可能品目のみ)
・東京都練馬区:半額/1世帯につき1回15個まで、年度内3回まで
・東京都港区:半額~無料(400円以下)


上記の自治体に持ち込みをする場合にも原則予約が必要となり、
事前に粗大ごみ処理券を事前に購入し持参しなければなりませんので
予約の段階でしっかりと持ち込む品目を伝え、料金を把握することが大切です。

持ち込みの制度のない自治体
江東区、新宿区、渋谷区、墨田区、千代田区、中央区、豊島区、中野区、文京区、目黒区、

⑤不用品回収業者に依頼する(全サイズ)

手間をかけずにシュレッダーを処分したい方は、不用品回収業者の利用を検討しましょう。

粗大ごみ回収の場合、自宅から指定場所まで自力で運び出しが必要ですが、不用品回収業者の場合は搬出から回収まですべてお任せできます。
大型や重量のあるシュレッダーを処分する際や、エレベーターのない集合住宅にお住まいの方にとっては、労力をかけず安全に処分できるため非常に便利です。
急ぎの場合は、受付から即日で対応できる業者もあり、引っ越し等で早く手放したい時にも向いています。

しかし、手間がかからない分コストがかかるため、費用は高額です。
家庭用シュレッダー1台の引き取りだけでも、1万円前後が相場。
粗大ごみであれば数百円で処分できることを考えると、かなり割高に感じます。

人件費や車両費などは不用品の数関係なく必ずかかる費用ですので、不用品回収業者へ依頼する際は、シュレッダー以外の要らない物もまとめて回収してもらいましょう。

また、不用品回収業者によって作業内容やオプションは異なり、中には悪質な業者も存在します。
トラブルを回避するためにも、見積もりは複数の業者から取り、料金等を比較して優良な業者の見極めてください。

シュレッダーは売って現金化する方法も

家庭用・業務用問わず、不要になったシュレッダーは処分するのではなく売却することもできます。
もちろん状態や型式によりますが、売って現金化できれば処分費用も浮いて一石二鳥です。
シュレッダーを売って処分する方法は、主に以下2つの方法があります。

リサイクルショップ

すぐに手放したい方や手間と時間をかけたくない方は、リサイクルショップへの持ち込みがおすすめです。
店舗で査定を行うため、混雑していなければ30分~2時間程度で査定が終了します。

中には、出張や査定の査定・買取サービスのある店舗もあるため、自力の持ち込みが困難な場合も相談可能です。
しかし、リサイクルショップへ売る場合、高額買取は望めません。

状態が良く型式が新しいシュレッダーでも、数百円の買値が付けば良いところ。
場合によっては、値段が付かず買取不可となるケースもあります。
リサイクルショップによっては、シュレッダーを含む中古家電を取り扱っていないところもあります。

東京都内にはたくさんのリサイクルショップがありますので、気になる店舗があれば公式ホームページを確認するか、直接問い合わせてみましょう。

フリマアプリ・ネットオークション

美品や型式の新しいシュレッダーは、フリマアプリ・ネットオークションへ出品すると高値で売れる可能性があります。
品物の写真を撮影したり、説明文を考えて記載したり、少し手間はかかりますが、需要があるシュレッダーであればすぐに買い手が付くことも。
取扱説明書や保証書、箱などの付属品が揃っていれば、より高値で売れやすくなります。

ただし、出品してもすぐに売却できるとは限りません。
送料もかかるため、大型シュレッダーの出品する場合は、損しないよう値下げのしすぎにも注意が必要です。

シュレッダーをすぐに手放す必要がない方や、買い手が付くのを待てる方は、フリマアプリの利用も検討してみてください。「リサイクルショップ」「フリマアプリ・ネットオークション」の他にも、ジモティなどの地域掲示板で譲り先を探す方法もあります。

まだまだ現役で使えるシュレッダーは、ゴミとして廃棄する前に売ることも考えてみてください。

業務用シュレッダーは「産廃」扱い

年賀状・写真やレシート、クレジットカードなどを安全に廃棄するために使う家庭用シュレッダーではなく、業務用のシュレッダーは処分方法が全く別です。

会社や店舗でビジネス用として使っている業務用のシュレッダーは、「産業廃棄物」の取り扱いになります。
そのため、自治体が回収する家庭ゴミとして処分できません。不燃ごみはもちろん、有料の粗大ごみに出すこともNGです。

事業活動で使用した業務用シュレッダーが不要になった場合は、自らの責任において適切に処理しなければならないと法律で定められています。
もし、ルールに反した場合は、産業廃棄物法に基づいて罰則を科せられることがありますので、自治体ごみに出すことは絶対に避けましょう。

指定された業者へ処分の依頼を

事業目的で使用し、不要になったシュレッダーは、自治体が指定した業者へ処理を委託するのが一般的です。
もちろん処分費用はかかりますが、事業用である以上仕方がありません。
処理業者を選ぶ際は、「一般廃棄物収集運搬業許可」を得ていることを必ず確認しましょう。
この許可がないと、産業廃棄物の収集・回収が行えません。
万が一、許可の得ていない業者へ処理を依頼した場合、委託した事業所側にも罰則が科せられる恐れがあります。

まとめ

東京でシュレッダーを処分する場合も、家庭用・事業用それぞれ適切な方法で廃棄する必要があります。

卓上サイズの小型のものであれば不燃ごみでの処分も可能ですが
30cm以上のシュレッダーの場合には、自治体の粗大ごみの利用か
他にも不用品をまとめて処分したい場合には不用品回収業者に依頼するのも便利です。
まだまだ使用できるシュレッダーならばリサイクルショップ。
処分までに時間に余裕がある場合にはフリマサイトも利用してみるのも良い手段です。

粗大ごみに出す場合には市区町村によって処分ルールや費用、方法が異なりますので
お住まいの自治体のホームページで確認することをお勧めします。

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