「ドラム式洗濯機の寿命はどのくらい?」「ドラム式洗濯機の処分方法が知りたい」と気になっている人は多いのではないでしょうか?
この記事では、ドラム式洗濯機の寿命のサインや寿命を長くするコツ、廃棄処分の方法などについて説明します。
ドラム式洗濯機の寿命について気になっている人は、ぜひ参考にしてください。
ドラム式洗濯機の寿命を決める要因
こちらでは、ドラム式洗濯機の寿命の要因となる「使用回数」「メーカーの部品保有期間」や「設計上の標準耐用年数」について説明します。
寿命要因①:洗濯回数
ドラム式洗濯機のメーカーや機種によって変わりますが、洗濯回数が約2,100回~2,500回を超えると寿命となるものが多いです。
使用頻度が多い場合は概ね6年、回数が少ない方は8年程度で寿命を迎える計算になります。
寿命要因②:洗濯機の部品保有期間
故障したドラム式洗濯機の修理で必要になる部品の保有期間はメーカーによって決められています。
ドラム式洗濯機の部品保有期間はメーカーによって異なりますが、一般的には6年です。
そのため同じ機種の生産が終了して6年経過していると、修理を依頼しても部品がなく修理ができないという可能性もあります。
修理ができなければ買い替える必要があるので、メーカーの部品保有期間である6年が寿命の目安となるでしょう。
寿命要因③:設計上の耐用年数
ドラム式洗濯機を始めとする電化製品は経年劣化によって事故が起きる可能性があるため、メーカーによって設計上の標準使用期間が決められています。
これは長期使用製品安全表示制度で表記が義務付けられており、ドラム式洗濯機の本体に表記シールが貼られています。
これは使用環境や使用頻度などの数値に基づいて、トラブルが少ない時期までの年数となっています。
洗濯機の設計上の標準使用期間は一般的に7年です。
ドラム式洗濯機の寿命のサイン
ドラム式洗濯機が急に使えなくなってしまうと困りますよね。
ドラム式洗濯機の寿命のサインには様々なものがあります。
寿命のサインを知って修理に出した方が良いのか、買い替えた方が良いのかを判断しましょう。
寿命サイン①:すぐ停止する
洗濯を開始してもエラーですぐに止まってしまう場合には、寿命が近くなっているサインかもしれません。
ただしエラーが表示される原因は様々あり、問題を解決すれば正常に戻ることも多いです。
特に異常が見られないのに頻繁にエラーになって運転が止まってしまうのであれば、内部コンピュータが故障している可能性があるので寿命のサインといえます。
正常なエラー停止の原因(寿命ではない)
・異物が混入している
・給水や排水がうまくできない
・容量以上の洗濯物が入っている
・洗濯物がドラムの中で偏っている
寿命サイン②:脱水ができない
ドラム式洗濯機の脱水機能がうまく作動しない場合は、排水口が詰まっている可能性があります。
これも簡単に解消できるトラブルである可能性もあるので、排水口や排水ホース、糸くずフィルターを掃除してつまりを解消してみましょう。
掃除をしても脱水の効果を感じられないのであれば、ドラム式洗濯機本体の排水弁やベルトが劣化してる可能性が高いため、洗濯機が寿命を迎えている可能性が高いです。
ドラム式洗濯機の排水口の清掃方法
寿命サイン③:乾燥できない
ドラム式洗濯機は乾燥フィルターのほこりの詰まりが原因でしっかり乾燥できないことがあります。
まずは乾燥フィルターを確認してほこりやゴミがたまっていたら掃除をしましょう。
乾燥フィルターを掃除しても乾燥の効果が薄いのであれば、ヒーター乾燥などのパーツが劣化している可能性があります。
ドラム式洗濯機乾燥機能復活
寿命サイン④:電源が入らない
ドラム式洗濯機の電源が入らない場合は故障の可能性があります。
ただし必ずしも寿命であるとは言い切れず、ドラム式洗濯機の本体コンピュータの誤作動で、電源を入れたり切ったりしているうちに回復することもあります。
ですが電源が入らない状態が数回続いているのであれば、確実に寿命が近づいているといえます。
寿命サイン⑤:異臭がする
ドラム式洗濯機が焦げ臭い・カビ臭いときには、注意が必要です。
ドラム式洗濯機が焦げ臭い
ドラム式洗濯機内部に異物が挟まって摩擦が生じていたり、内部部品が劣化していている可能性があるので使い続けることは危険です。
洗濯機内部部品が劣化している場合は、内部のベルトが摩耗している可能性が高く、ベルトを交換すれば改善することがあります。
洗濯中に衣類の金具が外れて洗濯機内部に挟まっている時には、挟まったものを取り除けば焦げ臭さはなくなります。
自分で挟まったものを取ることができない場合は修理を依頼しましょう。
ドラム式洗濯機がカビ臭い
ドラム式洗濯機からかび臭さを感じる場合、ただちに寿命というわけではなく改善の可能性があります。
多くの場合洗濯層クリーナーなどで掃除をすればにおいがなくなるので解決です。
もし掃除をしてもカビ臭さがなくならない場合は、カビが内部まで浸透してしまっているので寿命のサインといえます。
ただいずれの場合も、使用年数が長い場合はドラム式洗濯機が寿命を迎えていることもあるので、買い替えも検討しましょう。
寿命サイン⑥:水漏れが起きる
ドラム式洗濯機から水漏れをしている場合は、寿命を疑いましょう。
ただ水漏れしている場所によっては、故障や寿命ではない可能性があります。
給水ホースや蛇口とホースをつなぐニップル、蛇口から水漏れしてるのであれば、接続部分のゆるみを直すと水漏れが直ることもあります。
また、ドラム式洗濯機の場合は洗剤ケースとゴミ取りフィルターの汚れやゴミが水漏れの原因になっていることがあります。
洗剤ケースで洗剤が固まってしまうと洗濯槽に送られるはずの水がせき止められて逆流してしまう可能性があります。
また、ゴミ取りフィルターにゴミがたまると、水が排出されにくくなって水漏れが起きる原因となります。
洗濯ケースは歯ブラシなどで汚れを取り、ゴミ取りフィルター内のごみは定期的に捨てるようにしましょう。
接続部分のゆるみを直しても、洗剤ケースやゴミ取りフィルターの掃除をしても水漏れが改善しない場合は、洗濯層やホースに穴が開いてることがあるので寿命と判断でき、修理や買い替えを検討することをおすすめします。
ドラム式洗濯機の寿命を延ばすコツ
ドラム式洗濯機は安い買い物ではないので、できるだけ寿命を長く使いたいですよね。
ドラム式洗濯機の寿命を延ばすためには、洗濯物を詰め込みすぎない、カビを発生させないなどのコツがあります。
こちらでは、ドラム式洗濯機の寿命を長くするコツについて説明します。
寿命を延ばす①:洗濯容量をまもる
1回の洗濯で洗濯物を容量以上に詰め込みすぎると、モーターに負担がかかって洗濯機の寿命が短くなってしまいます。
家族の人数が多い場合や一度にまとめて洗濯をする場合には、あらかじめ容量の大きい洗濯機を購入するか、こまめに洗濯するようにしてモーターに負担をかけないようにしましょう。
寿命を延ばす②:カビを防ぐ
洗濯ドラムに濡れた洗濯物を入れたままにしておくとカビが発生する原因となります。
カビが生えると洗濯槽の劣化につながったり、洗濯機がカビ臭くなる原因となります。
手軽にカビ予防をするためには、洗濯をしていないときはフタを開けておくことが効果的です。
また定期的に洗濯層クリーナーなどで掃除をしたり、洗濯が終わったらすぐに洗濯物を取り出すとカビが発生しにくくなります。
寿命を延ばす③:洗剤は適量
洗剤を多く入れたからといって汚れが落ちるわけではないので、洗剤は適切な量を守りましょう。
洗剤を入れすぎてしまうと溶け残りが出て、雑菌やカビが発生したり、残った洗剤がヘドロ化する原因となります。
洗濯物に雑菌やカビが移って臭いがしたり、アレルギー症状が発生してしまうこともあります。
ドラム式洗濯機のパネルに表示されている量の洗剤を入れましょう。
寿命を延ばす④:定期メンテナンス
ドラム式洗濯機の寿命を長くするために重要なのが、定期的なメンテナンスでお手入れをすることです。
洗剤ケースやゴミ取りネット、排水フィルターは汚れやすいのでこまめに掃除をしましょう。
またドラム式洗濯機本体の側面や洗濯機の下はほこりがたまりやすいので、定期的にほこり取りをしましょう。
ドラム式洗濯機の場合は防水パッキンが劣化すると異音の原因となるため、パッキンの溝のほこり取りも重要です。
寿命を延ばす⑤:蛇口を閉める
給水の蛇口を開けたままだと常に水圧がかかって、ドラム式洗濯機の部品が消耗してしまいます。
部品が消耗することで寿命を早めてしまうことになるので、洗濯機を使わないときは蛇口を閉めることを習慣にしましょう。
多くの給水蛇口は簡単に開け閉めができるようにデザインされています。
寿命のドラム式洗濯機の処分方法
ドラム式洗濯機が寿命を迎えたときには廃棄・処分が必要になります。
ドラム式洗濯機は家電リサイクル法の対象となるため、粗大ごみとして捨てることはできません。
家電リサイクル法は、エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電の有用な部品をリサイクルして、廃棄物を減らす法律です。粗大ごみとして処分できないのであれば、ドラム式洗濯機はどのように処分すればいいのでしょうか?
こちらでは、ドラム式洗濯機の処分方法について詳しく説明します。
家電量販店に回収してもらう
新しいドラム式洗濯機を購入する家電量販店または、処分予定のドラム式洗濯機を購入した家電量販店に回収してもらうことができます。
家電量販店で引き取り処分してもらう場合は、リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。
新しいドラム式洗濯機を購入せずに処分だけを依頼する場合は、リサイクル料金と収集運搬料金にプラスして出張費がかかります。
ドラム式洗濯機を購入した家電量販店でなくても回収を依頼することができますので、電話などで問い合わせてみましょう。
買い替えと同時に回収を依頼すれば自分で処分方法を考える必要もなく、家まで回収に来てくれるので手間がかかりません。
不用品回収で処分する
不用品回収業者に回収を依頼すれば、搬出からリサイクルまで一括で対応してもらえます。
ドラム式洗濯機の処分に時間をかけられない場合におすすめです。
家電量販店や自治体に回収してもらうよりも費用がかかる可能性がありますが、ドラム式洗濯機以外にも処分したいものがあればまとめて回収してもらえます。
指定引取場所に持ち込む
寿命を迎えて処分するドラム式洗濯機を自分で運ぶことができる方は、自治体が決めた指定引取場所に直接持ち込んで処分することができます。
指定引取場所に持ち込むためには、まずは郵便局でリサイクル料金を振り込む必要があります。
また、近くの指定引取場所の営業日や受付時間を調べておきましょう。
郵便局で受け取った家電リサイクル券を製品に貼り、指定引取場所で引き渡すことで処分ができます。
指定引取場所に持っていく場合は、収集運搬料金はかからず、リサイクル料金のみを支払います。
行政の回収を利用する
東京23区では「家電リサイクル受付センター」に申し込むことで、ドラム式洗濯機を処分することができます。
市区町村には必ず窓口が用意されているので、分からない場合は直接問い合わせをしてみましょう。
行政に回収を依頼する場合は、リサイクル料金と収集運搬料金が必要です。
ドラム式洗濯機の寿命 まとめ
ドラム式洗濯機の寿命は一般に6年から8年とされています。
ドラム式洗濯機の寿命は「ドラム式洗濯機の使用回数」「メーカーで修理部品を用意している期間」「設計上の耐用年数」などで決まります。
不調となったドラム洗濯機が寿命を迎えているかを判断するにはいろいろなサインがあり、寿命を延ばすコツとあわせて活用して長く使えるように注意しましょう。
残念ながら寿命を迎えてしまったドラム式洗濯機は、「家電リサイクル法」に従って適切に廃棄処分をすることが必要です。